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​養 殖 技 術

​「養殖産業の課題」

①計画生産(生産実態の把握:粗放的養殖➡集約的養殖:生産量および品質のコントロールと表示基準の確立)

②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化)

③経費圧縮(種苗単価の低減:生産性向上:選抜付着と付着物防御効果を活用)

④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えた品質の国際規格化)

流通的見地から養殖業に求める供給体制

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「産地の生産者と連携した、新しいサプライチェーン構築」

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実証事業例の紹介

「先端農商工連携実用化研究事業」
課題名-「シングルシードカキ養殖法・流通の高度化によるかきオールジャパンブランドの確立」

経済産業省 中国経産局     2012

(株)西海養殖技研、広島県、ヤンマー(株)、かなわ水産(株)でコンソーシアム

 生産性向上(Productivity improvement)   

​ 養殖生産において、生産性向上の必須要件となるのは、生産物のサイズ規格の標準化技術である。種苗段階から「形状選別機」でサイズ分けし、サイズ毎に「選別育成」する事で、生産規格の平均化を実現し、出荷時に「サイズ別」で「重量選別」する事で剥身せずに生きたままの状態で「身入り選別」が可能となり、規格外の不良品は生きたまま「再生産」に廻す事が可能になるので、最終的な出荷効率が高くなり、高い養殖生産性の向上が実現する。

シングルシード 量産システム(形状・重量・グレーディングによる生物生産手法)

形状選別(形・サイズ)

形状・分級機

サイズ選別(大中小)

サイズ別に育成

重量選別

重量・分級機

同一サイズなので殻付きのまま身入り度を判別可能

エラー品を再生産する事が可能で高い生産効率向上に寄与する

※ 殻付き牡蠣(生貝)の生産において、従来困難であった品質(身入りの精度)確認を剥身せずに達成可能となった

「数量」「質」共に不明な(粗放的)カルチベーション+裸吊り

ホタテ貝殻に付着した「連」の状態で竹(コンポーズ)筏から垂下する養殖方法。

人工採苗による種苗生産

竹筏から連で垂下

ホタテ付着板で連組

貝殻に付着したまま成長

養生

機械による脱塊

厚種 密植状態

手作業による脱塊

※ 問題点:

・「量」養殖実数の把握が困難(養殖初期段階の食害波浪時の脱落)➡ 計画生産が困難

・「質」付着状況に起因する外観および肉質の統一性が低い

・「手間」ホタテ板からの脱塊作業に手間がかかる

※ 出荷時まで養殖実態の把握が困難で計画生産性が低い

「数量」「質」共に明確な(集約的)シングルシード+防汚篭育成

一粒ごとにセパレートした種苗段階から、収容器に入れ、垂下する養殖方法。

FLUPCY 育成

殻体成長を優先

左殻は下 右殻は上

カラム内で高密度飼育

セパレート養殖

形状の平均化

篭養殖でリンペン成長

高密度でも集塊しない

形状選別後定数化

初期のキャップ形状形成

上下の整合性で固着無し

供擦りを必要としない

※ 問題点:

・牡蠣類は収容器の中で貝同士の付着により「集塊」を形成するので、物理的な成長阻害を起し易い

・種苗単価が高価な為、生産歩留まり次第では養殖初期段階から採算割れを起し易い

・収容器が必要な為、余分な資材償却経費が掛かる。

〇国際流通規格(International Distribution Standards)

「国際流通に適した規格表示可能なマガキ」

・急速冷凍:IQF(Individual Quick Frozen)ラインの構築

従来の緩慢冷凍(Giftbook Quick Freezing)に比べ、食品細胞の破壊を抑制、鮮度維持に有利

・異物混入検査(Contamination inspection)の前処理システム構築

※ 生産ライン上の異なるメーカーの検査機器の処理スピードの同調(シンクロ)と搬送システムの構築が重要

搬入システム

クリーンルーム化

IQFトンネルフリーザー

投入風景

異物検査装置

フリーザー制御盤

異物検査制御盤

セパレーター

シンクロ装置

搬送機

重量選別機メーカー

IQF重量選別機(供給装置付)150個/min×2乗  18,000個/h  選別(5ランク+規格外)DSG5500W-5R-P400-4K3-YAF07-HP

〇 新商品開発(New Product Development)   

「一口岩牡蠣・夏牡蠣」(従来品と競合しない新商品を安価に生産供給し市場を拡大)

・岩牡蠣の既成概念からの脱却➡小型=養殖期間の短縮=生産性向上➡真牡蠣と同価格帯で市場参入

・既存の岩牡蠣(大型)との競合回避➡春で終了の真牡蠣の延長商品➡夏牡蠣食市場を新規形成

・シングルシードにより計画生産及び安定供給形態を構築➡商品流通の「量」が確立

​・独自のグレーディング・キャップ形状により、均一性の高い養殖を実現➡商品流通の「質」が確立

(天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) 

・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード

・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現

・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現

・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件

​工事中

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