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  • 母貝育成 | 株式会社 西海養殖技研

    母 貝 育 成 〇近年の夏場における種苗貝の大量斃死について ※「大量斃死」と「異常斃死」の概念は異なる   「大量斃死」とは「大量」に斃死減耗した状態 数量的 概念  「異常斃死」とは「異常」に斃死減耗した状態 比較する対象により以下の2点に分かれる       :「同一貝種」 の時系列(過去) と の比較 過去の生残率に比べ斃死率が異常に高い       :「周辺貝種」 の時系列(現在) での 比較 周辺の生残率に比べ斃死率が異常に高い ※「斃死要因」は(先天的要因)と(後天的要因)で異なる (先天的要因) 近年の高水温期間の長期化に起因する「環境対応力」 の不足 が要因 採苗要件で天然と人工で異なる   「天然貝」:「遺伝形質の変化」 (自然界における人工貝との自然交雑などで変化)  「人工貝」:「近交弱性」 過度な選抜育種による種としての環境対応能力「幅」 の狭小化 交配個体数の基本無視       :「業績優先」 タンク内での淘汰選抜(受精率・分割異常・成長異常)を軽視 販売時点の貝数を優先 ※「採苗生産の3つの事業形態」  「種苗生産」は「養殖結果」と解離してはならない   「一貫メーカー」 ( 種苗・養殖・加工・販売)は常に採苗に逃げ場の無い結果がフィードバックされる       ・安定した事業成立を前提とした「計画生産」 に伴う「系統管理」 と「継代保存」 は必須の基本要件        ・事業規模が大きく成る程、事業成果に直結した採苗段階からの連携コントロールが必須     「民間種苗販売会社」 は受注種苗を販売した段階で事業が成立 ・販売先の養殖成果(業者責任)とは解離       ・販売する種苗に系統は存在するが、「系統管理」は採卵母貝入手先 まかせで、養殖データの連携は無い       ・購入する養殖業者の自己責任で系統貝種を選定するが、自社漁場特性とのマッチングは期待出来ない  「公共機関」 は事業計画された配布数量達成で事業評価が成立 ・配布先の養殖成果(業者責任)とは解離       ・地元養殖業者からの採卵母貝の入手が主で、系統・継代ともに養殖データの連携は無い (後天的要因) 頻繁に斃死発生する場所:「区画漁業免許」 設定時に比べ変動している可能性が高い   「異常気象」(高水温・低水温・低比重・貧酸素:垂下層に至る高水温による貧酸素水塊形成)  「人為的な操作ミス」(密植・付着物による収容器の通水阻害・過度な洗浄作業)要:高水温に対応する作業変化 〇「真珠養殖における優良母貝とは? 」 ①斃死率の低い貝  稚貝 :温暖化に対抗する高水温耐性:近交弱性による弊害(選抜過多による生存バンドの狭小と均一化=大量斃死)     :先天的要因→人工採苗におけるの系統(交配:採苗個体数・継代:系統保存)が確立・後天的要因を排除   成貝 :殻の厚い貝:ポリキータ穿孔による斃死が少ない=真珠質分泌力が高く真珠層で穿孔キズを巻き込み治癒痕 穿孔性多毛類ポリキータ 穿孔穴を真珠質で補修 閉殻筋部は本来は致命傷 治癒痕 ②優良真珠の出現率が高い貝   巻き :真珠質分泌量が多い:珠質=珠が厚く巻く  貝種別の評価:真珠質分泌量の数値化     :使用核サイズの統一による真珠質分泌数量の数値化(巻厚ではなく、真珠質分泌体積総量の原核体積比増重%率 )    ※出来た真珠の真珠質分泌量を数値化、貝種毎にグレーディング、選抜育種の資料とする。 (大サイズは巻かない✖) 使用原核サイズの統一 出来た真珠の直径計測 積層真珠質の体積換算 厚巻きの真珠   色目 :唯一の遺伝形質である黄色色素の出現率が揃った貝 厚巻きは明度が低下 干渉色に必要な数値  ※細胞貝採卵時、貝殻の黄色色素含有度合いを色彩計により数値化、個別切出し法で採苗、作出した細胞貝を使用 測定ウインドウ設定 曲面対応プログラム RGB降順ヒストグラム 黄色色素含有度合いの数値化  ※ 黄色色素測定時、特定の波長の光線を照射して、強調された反射光を測定する事で、検出数値を強調し選抜 上:白色系  下:金色系 黄色色素の少ない系統 黄色色素が多い系統 左:白色系 右:金色系 ③人為的な成長疎外を受けていない貝  育成:適性数量(成長を見越した1篭当りの収容入数による密植防止)         (特に殻体成長が著しい沖出し初期) 小サイズ=粗密に付着 成長に伴い密植傾向 15㎜前後でほふく移動鈍化 密植を解決する為に分殖    :通水保全(付着物による収容器内の餌料環境の悪化=高水温時の酸素欠乏 )         (摂餌時条件の良い篭内部壁へ拡散付着を防止:貝自らが通水阻害要因となる ) 台形篭 40メッシュ ブラックリーフ沖出し 沖出し後10日 網篭壁面に移動    :付着拡散(成長に伴い殻体安定を求め、より硬い付着基盤を求め付着器上でほふく移動)         (接触により移動拡散) ブラックリーフ 70%遮光ネット 安定した枠金に移動 ブラックリーフに移動    :集塊防止(付着器を芯とした均一な環境により貝同士の付着による物理的な成長阻害を防止)         (均一な付着環境による生産サイズの平均化) 篭網防汚=網への付着防止 付着器を芯として付着拡散 貝自ら立体的に移動拡散 貝同士の付着による変形防止 成長差により大小混在 大サイズの貝から移動拡散 貝自らの移動拡散で平均化 高密度飼育の弊害防止  抑制 :抑制篭による抑制コントロール時の精度と効果の均一性 ④挿核に適した内部構造を有した貝   挿核 :核入れ空間の大きさを持つ貝 使用核サイズの均一性:適正核サイズの選定容易    :閉殻筋サイズ 雑種強勢狙いの 中東系(環境変化対応のため大型)と国産種との交雑は要注意  採苗 :作出目標の内部構造を設定し、採卵時に個別剥身により選別、生殖巣切出し法により選抜採苗     閉殻筋の適性サイズ 工事中 工事中 工事中 工事中 「あこや稚貝の中間育成技術」省力化 平均化 斃死対策 ※ 初期段階からサイズを揃える事により、貝自らの移動拡散嗜好の助長に繋がり、成長効率が高くなる。 〇中間育成時の付着物防御(付着器+収容器極細網目の防汚による好適付着流速コントロール) 工事中

  • 株式会社 西海養殖技研 海洋環境保全技術と付着物対策 | 付着物対策

    Saikai Laboratory of Aquaculture and Technology Co.,Ltd 株式会社 西海養殖技研 会社紹介 「養殖資材の開発・提供」「漁場の活用指導」「養殖技術開発の請負」と言う三部門を経営の柱とし「新規漁場開拓」「施設建設」「自動機器導入開発」「育種評価法構築」「付着物対策」「各種研究事業」などのコンサルティングを展開しています。  環境に優しい有害な忌避物質を使用しない非溶出型の次世代型「海棲生物付着防止塗料セイフティプロ シリーズ」と「貝種ごとの防汚技術導入ノウハウ」を独自に開発し、製造販売元として提供しています。  40年に及ぶ養殖実務経験と上場企業での組織経験を活かし、有用な経営資源に繋がる分析と評価を得意としています。                      代表取締役 北原 実穂子 会社紹介 Business content Manufacture and sale of the in-house developed physical marine organism adhesion prevention paint “Safety Pro Series” and the product.make use We publish our environmentally friendly aquaculture know-how and provide consulting services for the manufacture and sale of antifouling containers and antifouling materials needed by governments and companies both domestically and internationally, as well as the development of aquaculture technology. Regarding shellfish cultivation technology that conserves the marine environment, we have a large number of applications across the country for use as antifouling paints and original antifouling aquaculture materials, such as single seeds for sea oysters, scallops, clams, Pacific oysters, and Japanese oysters. As a manufacturer and distributor of antifouling paints, we are considering international expansion in the future, and are expanding export sales through trading companies as part of our ``overseas expansion of environmentally friendly aquaculture technology that utilizes paints that physically prevent adhesion of marine organisms.'' We are currently planning and preparing a sales system. In recent years, we have also been involved in antifouling defense nets to prevent jellyfish from entering the primary cooling water intakes of thermal power plants, long-term antifouling of power transmission cable sheaths, and commissioning of static demonstration tests of antifouling materials in the sea. We also support major companies in developing new businesses in the fisheries field. Click here for details 業務内容 製品情報 Product Info (Safety Pro Series) In recent years, damage caused by deposits such as barnacles and sea squirts has become serious, and paint manufacturers are Antifouling paint is on sale. However, existing antifouling paints contain repellents that contain toxins or contaminate the seabed environment, which is thought to have an impact on aquaculture. Therefore, our company uses repellent-free products.We have developed the "Safety Pro" series of antifouling paints that have no effect on aquaculture products, and have received high praise from aquaculture sites for their antifouling performance compared to products from other major companies. Click here for details 養殖・試験情報 Aquaculture/test information The results of our aquaculture and testing using the Safety Pro series are published on our old website. Click here for details お問い合わせ

  • 事業実績 | 株式会社 西海養殖技研

    事 業 実 績 「防汚技術を採用した環境保全型養殖」 国 内 事 例 〇シングルシードマガキ養殖実証事業 「先端農商工連携実用化研究事業」 経産省 中国経産局 - 2012 課題名-「シングルシードカキ養殖法・流通の高度化によるかきオールジャパンブランドの確立」  (広島県・ヤンマー株式会社・かなわ水産株式会社とコンソーシアム)  「東日本震災復興支援」   岩手県(大船渡・三陸山田) 宮城県(仙台・気仙沼) 2012 ~ 課題名-「マガキシングルシード種苗中間育成」「新養殖施設の開発」 「環境保全型マガキ養殖試験」   宮崎(JF青島・内海・フィッシャーマンズ) 2016 ~ 課題名-「カキ類養殖適否試験」 閉鎖浅海地区 〇タイラギ養殖研究に採用  「環境保全型タイラギ種苗中間育成」  長崎(全国水産技術者協会・西海区水研) 2016 ~   課題名-「タイラギ種苗中間育成業務」委託事業 「環境保全型タイラギ養殖試験」 兵庫(高砂市役所・JF高砂・伊保漁協水産研究会) 2016 ~ 課題名-「タイラギ養殖適否試験試験」 浅海地区 〇外来付着生物防御対策に採用 「ヨーロッパザラボヤ対策事業」  北海道(函館・宗谷・室蘭・二海郡) 青森(拓新設計) 2014 ~ 課題名-「養殖篭」・「天然採苗器」への付着物対策 〇養殖浮体構造物への付着物防御に採用  「養殖施設の付着物防御対策」   2013 ~ 課題名-「 二枚貝中間育成装置へ の付着物防御」 ヤンマー造船 (株)岩手・広島・福岡・熊本・大分 課題名-「養殖筏の付着物防御対策」 水研機構 2010~ 「移動生簀」水工研 2011 〇養殖収容器の付着物対策に採用 課題名-「収容器への付着物対策」 水研機構 京大大学院 ヤンマー(株) 福岡県・熊本県 海 外 事 例 〇「物理的海棲生物付着防止塗料を活用した環境保全型養殖技術」の海外展開 「バーレーン王国の資源調査」FS事業に採用 「第1回 Bahrain 天然真珠 資源調査」   一般財団法人 日本国際協力センター (JICE)   2013 課題名「Bahrain天然真珠産業再生プロジェクト」 Bahrain Mumtalakat Holding Company B.S.C. 「東アジアビジネス展開支援事業(実証事業)」  長崎県産業労働部 2015         THE DEVELOPMENT AQUACULTURE OF THE SOUTHEAST ASIAN FISHERIES DEVELOPMENT CENTER 課題名「ミミガイへの穿孔性多毛類侵入防御対策」 フィリピン ( 東アジア漁業開発センター) 課題名「クエ養殖池の鉛直攪拌装置へのフジツボ防御対策」   台湾 「力佳綠能生技有限公司」 「調査研究委託事業」 「第1回 U.A.E 養殖真珠技術調査」 アラブ首長国連邦 Ras AlKhaimah RAK PEARLS 課題名「Ras Al Khaimah,U.A.Eに於ける真珠養殖実態と養殖技術の調査」 「第1回 ミャンマー南部 漁業実態調査」YMF 課題名「ミャンマーに於ける漁獲漁業と養殖漁業の実態調査」 「実証試験補助役務」 課題名「実証試験フィールドの提供および保守作業補助業務」 海外大手バイオサイドメーカー 「防汚効果の持続性に関する実証試験」 課題名「経過観察記録および周辺環境データの収集」 国内大手施工管理会社・国内塗料メーカー

  • 真珠養殖 | 株式会社 西海養殖技研

    真 珠 養 殖 「再生医療技術を真珠養殖業に適用する可能性の検討業務」 「再生医療技術を適用したCoat真珠核を使用しての真珠養殖試験」 および 「試験結果により得られた真珠の価値総合的検証」 富士フイルム株式会社 高機能材料開発本部 課題名-「Recombinant Peptideの真珠養殖業への適用可能性の検討」   -2018~2022 ※ 供試原核製造、母貝育成、挿核施術、養殖管理、浜揚げ結果分析、外部環境要因との分離、 効 果影響及び試験精度の判定、相関分析など 「Recombinant Peptide Coat核による 大珠作出チャレンジ 」 (株)西海養殖技研-2022~ 6月中旬挿核 14匁 フジフィルムCoat核3.0分(9.09㎜) 翌年2月中旬浜揚げ 約240日経過 剥身時 直径11.1㎜ 巻き厚(両面 2.01㎜ 片面1.005㎜) 挿核時 14匁 ➡ 浜揚時 47匁(通常は25匁前後)  貝柱重量17.3g(通常は8g前後) 当年物としては類を見ない大きさに成長 挿核時3.0分核9.09㎜➡剥身時 直径10.7㎜ 巻き厚(両面 1.61㎜ 片面0.805㎜)  表面(鏡面クラス) 照り(高輝度) 重心位置ずれ無し(高真円度) 血球細胞蝟集を改善目的とした対策「Coat核 」技術による対応 「従来技術」 Blank 真珠核 「パールサック形成初期の 血球細胞蝟集 」 パールサック内 試験剥き 蝟集映像化 二値化映像 (挿核後60日経過に試験剥身) 血球蝟集痕が顕著 浜揚げ時の珠染みに繋がり、商品化には漂白作業が必須 「新規技術」 Recombinant Peptide Coat核 「Recombinant Peptide Coat核」FUJIFILM製   2009 核原貝から厳選製作 Recombinant Reptide FUJIFILMにてcoat処理 Coat核 ( 挿核後60日経過に試験剥身) 血球蝟集痕が殆ど見られない為、漂白作業は高い確率で不要となる 従来Coat核との違い 従来 Coat核 「抗生剤」のCoat核 施術後の殺菌薬効による蝟集痕の軽減  (但し挿核環境差による影響が大きく影響) 新規 Coat核 「再生医療技術」を適用したCoat核 施術時の異物認識低減 による蝟集痕の高い確率での軽減を確認 「パールサック形成初期の メリット」 ※使用条件-挿核母貝の 抑制効果が強い 一級品(低明度) 花珠(低明度) 断面:核表面に蝟集痕あり 真珠層(蝟集痕を含む) 花珠でも明度にバラつき有り 一級品(高明度) 高明度は均一性が高い 断面:核表面に蝟集痕無し 真珠層(全て真珠質) 花珠(高明度) ※ 一級品(花珠)面テリ巻きが優れていても、蝟集痕があると実体色として影響し明度が低く暗いイメージが出る。 ※ 剥き落した珠を 0.25㎜サイズ別に並べた状態 「真珠生産者の所感」 ・使用するだけで、特別な技術を必要とせず一級品以下の不良品出現率が飛躍的に低くくなった。 ・当年物真珠の場合、特にシミが全く無い真珠は「浜値価格」向上に繋がる。 ・出荷時の等級選別作業が大きく軽減(原核サイズ統一の場合、フルイのみで巻厚選別) ※ Coat核の品質が重要 同一核サイズ(全量10点計測0.01㎜誤差以内・高真円度) 「真珠ユーザーの所感」 ・真珠の魅力向上  唯一(生物が育む+剥き落して完成) 宝石としての真珠持つ神秘性への原点回帰           明確なトレーサビリティと、加工を必要としない完璧な真珠としての高い信頼           ネックレス連に期待(同一ロットによる今までに入手不可な統一性の高い品質) 「パールサック形成初期の 巻き に関するデメリット」※条件-挿核母貝の 抑制効果が弱い(失敗例) 従来のCoat核は使用する抗生物質の毒性に起因して、抑制効果が弱い(低活性)と脱確率が高くなる傾向が確認されていたが、 抑制効果が弱いと 富士フィルムCoat核は毒性が無いので、脱確率が低い反面、メスキズ周辺の活性が高く、血球蝟集が進み、ハネ珠と呼ばれる珠突起や、メス通しに起因(ピースの残漿細胞片が活性化し真珠質形成)する突起キズのある珠(尾引き珠)が極端に増える傾向が確認された 雑物侵入に伴う血球蝟集痕も形成され易く、通称ハネ珠が極端に増える傾向が確認された 無核真珠と同様にピース細胞の活性化により真珠質の異常分泌が促進され丸みのある尾ひき珠が多い 現在、母貝生育の遅延で挿核直前まで母貝サイズを大きくする必要があり、抑制作業は短期抑制(オゾン)が主流なので、従来品の抗生剤使用のCoat核との相性は良いが、毒性の無い富士フィルムCoat核でアドヴァンテージを得るには長期の深い抑制効果が前提である事が判った 優良な真珠核を求めて 「真珠核 原材料調査 」中国 湖北省産 -1994 「真珠核 原材料 調査」米国 ミシシッピ州産 -1993 「不良核」キョロ核  ギラ核  ヒビ核  ワレ核 低真円度  -1994 部分的な反射 反射光形状 使用原貝部位に起因 反射輝度の3DG レンズ状反射 透過光分析 表面の乱反射 二値化映像 ※ 真珠核の「品質数値化」による核の「グレーディング」により、「最高品質の核」を使用する事で、面テリの均一化の精度(核のバラついた反射光が真珠層を透過して、真珠に影響) を高める(真珠層を厚く巻かせる事以外、現在の加工技術でも不可能) 工事中 「真珠養殖 チャレンジ 」 -1984~ 工事中

  • 中間育成 | 株式会社 西海養殖技研

    中 間 育 成 カキ類(イワガキ・マガキ)の中間育成時の省力化技術 〇 高密度養殖 管理の省力化技術 ②脱塊作業を不要とする殻のキャップ形状化    防汚収容器で育成する事で、網地の付着物による流通阻害が無く、養殖器内での餌料環境が平均化する為、高密度飼育(上下重ねての飼育)が可能となる。防汚収容器で育成する事で、シングルシード種苗初期段階でキャップ状の殻形状を形成し、飼育篭の波浪などによる上下運動する際に、物理的に右殻が常に上を向く状態を形成する。常に上下の整合性を得る事で収容器内でのイワガキ同士の固着を防ぎ、脱塊作業を軽減可能とした。※左殻は固着したがり、右殻(稜柱層)は付着を防御する傾向が強い性質を活用し、防汚処理した網篭とキャップ状外殻の種苗を組み合わせる事で、特別の操作無しに、高密度飼育、形状均一化、身入り度の平均化を高い確率で達成出来る。 収容器内の貝同士の「集塊」対策+「食害」対策 防汚収容器+食害防止ネット+キャップ形状形成によるセパレート養殖方法 タイラギの潜砂行動を助長する中間育成技術(斃死対策) 干出漁場で梅雨時期の降雨による比重低下(タイラギは完全に閉殻できない為、特に浸透圧変化に弱い)に対応する為に、海底基質に浅砂する事で急激な環境変化に対応して生息している。(干出漁場においてはタイラギ生息域の潜砂し易い基質組成は重要)干出しない浅深漁場においても環境変化の大きい夏場(低溶存酸素)は潜砂している。海底土壌が浅砂困難で海底から露出するとフジツボなどの付着物やポリキータなどの寄生虫侵入により高い確率で斃死に繋がる。タイラギ自ら浅砂をする為に海底基質内ですっぽ抜けを防ぐアンカー効果を得る為に大きめの基質(サルボウ貝殻片など)に足糸で付着して高いアンカー効果を得て潜砂している。海底に流れがあり高比重の貝殻片などが露出した上に柔らかい基質が堆積している漁場には大型貝の生存が多くみられる。夏場に小型(殻長15㎝位)のタイラギの立枯れしている漁場でも浅砂環境が整っている場所は潜砂して生存が見られる。貧酸素水塊が広範囲に形成されていても基質に深く潜砂する事で少数ではあるが生存する事が確認された。良好な浅砂環境を養殖器の中で人工的に作出する事(足糸付着板の設置)で海面からの垂下養殖においても生残を可能とする技術を開発した。 自然界での潜砂状況 周囲はウミヒバリガイのマット 開閉により基質上に上昇 自然界での潜砂状況 抵抗の大きい貝殻などをトラップ 同じサイズの貝が集中 潜砂困難 立枯れ斃死 垂下養殖 底面付着器設置 垂下養殖 立枯れ斃死 足糸で基質を大量トラップ 垂下養殖 フジツボ付着で開閉困難 ザルを通し足糸で基質をトラップ 「底面付着器」設置で収容器に設置したアンスラサイト基質への安定した潜砂が可能となり、立枯れ斃死が大幅に減少 〇 潜砂性タイラギの垂下養殖技術  貧酸素水塊 低比重 基質への潜砂困難(立枯) 対策 洋上浮体施設(竹筏・フロート筏)から底面付着器を使用した防汚収容器で垂下育成する事で、タイラギの安定生産を達成した。貧酸素水塊や低比重など環境変化の大きい海底から切り離し中層へ垂下する事で生存率を高める技術を開発した。 付着物対策としては貝に無害なシリコン系防汚塗料による収容器への防汚加工する事で対応した。 立ち枯れと言われる貧酸素などによる海底からの飛び出し斃死への対応は、収容器の基質内底面付着器を配する事で、タイラギ自体の潜砂能力(環境変化時には基質に深く潜砂する事で回避)を高め、高い生残率を確保出来る技術を開発した。※成長に伴い潜砂の際に足糸が掴む粒度の大きい基質(サルボウなどの殻片など)が無い漁場で立ち枯れ多発。 水深5m 垂下養殖風景 上面の表面積を二倍にしたザル蓋 左:付着器 無し  右:付着器 有り 底面付着器 有り 潜砂 特許概念図 トリカルネットに足糸付着 防汚収容器 3ヵ月経過 人工採苗貝による量産タイラギ 養殖タイラギの閉殻筋 水質環境変化の少ない洋上のフロート筏を用いた「基質養殖によるタイラギの量産」が可能となった。 〇養殖実態の把握による計画生産(工業製品生産に準じる数量把握とグレーディング) 「あこや稚貝の中間育成技術」省力化 平均化 斃死対策 ※ 初期段階からサイズを揃える事により、貝自らの移動拡散嗜好の助長に繋がり、成長効率が高くなる。 篭網防汚=網への付着防止 付着器を芯として付着拡散 貝自ら立体的に移動拡散 成長差により大小混在 大サイズの貝から移動拡散 貝自らの移動拡散で平均化 貝同士の付着による変形防止 高密度飼育の弊害防止 〇中間育成時の付着物防御(付着器+収容器極細網目の防汚による好適付着流速コントロール) フジツボ付着時の付着基盤選択性を活用した付着防御 「付着嗜好」 付着生物の付着要因である「付着流速」と「基質表面」 ①「付着流速」付着時期にあるフジツボ浮遊幼生が付着基盤に付着する際、好適付着流速が存在する。 ②「基質表面」フジツボ、イガイ等の蛋白質由来の生物は付着基質表面の微生物フィルム形成が要件となる。 ③「基質形状」 粘着ホヤ、複合ホヤ等は平滑性を好む付着嗜好が認められる。 ※ 「硬度=安定感」の異なる付着器と「防汚」収容器との組み合わせで、貝自らの移動拡散嗜好(成長に伴いより安定した付着基盤を求め移動拡散)助長し、6月~9月の水温上昇期及び高水温時期に重なる分殖作業=ストレスとなる剥離採集作業を不要とする事で、懸案の高水温時の中間育成稚貝の斃死リスクを大きく軽減、加えて分殖作業の「省力化=挿核作業と重なる繁忙期」、同一サイズの稚貝が自ら移動拡散=揃う事により、サイズ混在に比べ、高い生産効率が期待出来る。 収容器の網篭防汚処理➡通水長期確保➡収容網篭内面への移動拡散困難➡付着器を芯とした種苗貝の強制付着➡成長に伴い付着器上で自ら移動拡散➡7~9月の高水温時期の分殖操作を無くす事による斃死軽減+省力化+平均化 選択性の有る付着生物の収容器内防汚メカニズム 防汚PEラッセル網篭+専用付着器 アコヤ稚貝 3ヵ月 稚貝表面に付着物無し 左:防汚 右:無し フジツボが付着した稚貝 マガキへの付着防御 アカガイの付着防御

  • 波浪対策 | 株式会社 西海養殖技研

    波 浪 対 策 東日本大震災復旧に関する事例紹介 基 本 概 念 1.「波浪に逆らわず、波浪を受流す」フレキシブルな養殖 施設の構造を策定 ※波浪に「対抗」する為に高い安全マージンを施設に設定する事は無意味=想定を超えると崩壊 ※目的は施設の損壊防止ではなく、生産物の散逸や損壊を防止する事が重要 2.「浮体構造物の簡素化」 垂下物重量を軽減する事で波浪による影響を受け難い施設を敷設 ※高浮力は太いロープが必要、浮体施設全てが重厚長大化し、波浪時の抵抗増大➡施設費が高額化 ※生産物の垂下重量や付着物による水中抵抗の軽減を図り、細いセクションでの耐候性を確保 3.被害の早期リカバリー最優先「散逸防止」➡ 「収容器」・ 「早期復旧」➡「 ブロック構造」を採用 ※裸吊りから収容器飼育へ ※養殖設備をブロック化して被害時の損壊拡大を防止、損壊修復時に同一規格資材の使用は優位 波浪被害と復旧を経験してきた漁業者としてのアドバイス 〇台風銀座の九州で鍛えられた真珠養殖施設の「策定」「保全」の知恵(後発の真珠業者として新規漁場開拓にチャレンジ➡従来の真珠漁場とは程遠い外洋性漁場しか残されて無かった➡ロープ・フロートなどの資材・施設構造・敷設手法などの独自開発により設備の耐候対策は完成➡養殖設備が波浪に耐えても、垂下した生産物が影響を受けては無意味➡自然の猛威に逆らう事の無意味さ痛感➡永続的な養殖と言う経済行為の成立が最前提➡養殖設備のコストには限界がある➡近年の世界規模の気候変動において、従来漁場は通年漁場と言う概念は成立し難い時代➡自然に逆らわずアドバンテージのある時期のみ有効に利用➡異なる漁場への越夏・越冬の様な移動を含めた分業体制を構築➡副産物として漁場環境差による成長促進➡餌料環境差による殻体成長促進と肉質肥満を人為的に操作➡同一漁場環境より優位性を得る) 趣旨:東日本大震災の三陸・常磐沿岸の漁港施設、漁船、定置網や養殖施設等の 復旧に際し、調査結果の解析および、漁場保全対策や増養殖業の振興等を目的として、貝類生産に係る最新技術についての情報提供と活用についての意見交換。 「水産業復興・再生のための調査研究開発推進本部の現地対策推進本部第8回検討会」 テーマ「貝類の種苗生産・養殖技術の最新情報」 平成25年1月31日 主催:東北区水産研究所(塩釜庁舎) 工事中 趣旨:今後の津波による養殖施設への被害防止や軽減に向け、新たな養殖施設の導入等に関する情報提供と意見交換 。 新養殖施設の開発に関する講演および検討会 テーマ「新養殖施設の開発について」 平成25年2月1日 主催:宮城県農林水産部(宮城県自治会館) 工事中

  • 施工事例 | 株式会社 西海養殖技研

    施  工  事 例 「物理的海棲生物付着防止塗料」 セイフティプロ シリーズ 環境に優しい次世代型海棲生物付着防止技術 ・生物生産における忌避剤を使用しない防汚技術です。 ・海洋環境保全するメリットがあります。 ・製造直販することで高いコストパフォーマンスを有しています。 現場導入による効果 1.シリコン物性による付着防御 (付着面の接着強度の低減) ・撥水性による物理的な足糸での付着困難(着底しても剥離) ・シリコン物性による付着防御(バイオフィルム形成阻害) ・タンパク質由来の付着機構を持った生物の付着選択嗜好を活用。 2.施工作業および施工コストの軽減 ・シリコン系塗料は高粘度な為,刷毛・ローラー施工が中心であったが 当該塗料は水産業で多く採用されてい るPE 製水産コンテナなどの への施工を効率化する事を想定し,吹付施工可能な塗料を開発した。 バインダ ー樹脂がア クリル系で,速乾性で,低粘度な為,下塗・上塗剤 共に,「吹付」施工が可能となり、作業および施 工コストを軽減 3.防御効果の持続性(効果再生が容易) ・上塗剤のみのリコートによる 「効果再生」が容易 4.環境保全(水草およびプランクトンへの影響) ・海苔漁場で使用。(急性毒・畜毒・初期生活段階毒性・海水溶出試験済み) 「 施 工 コ ス ト 」 諸 元 【製品説明】    従来の海棲生物付着の事前防御技術は、主に忌避剤(亜酸化銅など)を使用した「 化学的な毒性」 による付着阻害で、養殖対象の貝類にも有害な の使用する事は出来ませんでした。本製品は化学的成分の溶出や沈殿がな い、シリコンの物理的な撥水性のみ による付着防止効果による環境負荷の すくない、安心・安全な付着物防御技術です。 既存の忌避剤タイプの付着阻害剤は、薬剤が消耗すると海棲生物が付着し はじめますが、本製品を使用す ると、塗布面の撥水性により生物の付着強度が低下する為、海棲生物は塗布面への付着と自重による剥離・落下を繰り返し(ファウルリリース)、長期防汚効果が期待できます。 施 工 事 例 〇臨海施設の付着物防御対策試験に採用(直接防御:防汚対象物へ直接塗布)2017~2019 (古河電気工業株式会社 海洋エンジニアリング部・研究開発本部 情報通信 エネルギー研究所) 環境エネルギー関連事業の実証試験 課題名- 「洋上風力発電における海中送電ケーブルや中立浮体への海棲生物付着物防御」 ※ 自社製品「海棲生物付着防止塗料 セイフティプロ HB」を使用したフィールドでのロングラン実証試験 のみ公開了承済 ① PE製送電用海底ケーブルシース ②ABS製中立浮力用耐圧フロート 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 約3年(1,091日)経過 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 防汚無し区(Blank) 防汚処理区(Coat) 〇環境に優しい「物理的海棲生物付着防止塗料」を使用した派生商品(新概念:間接防御) 【平成19年度先端技術を活用した農林水産研究高度化事業】  ・課題名-「大型二枚貝タイラギの環境浄化型養殖技術の開発」にて、「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 として知財化、特許権者のFRAと「特許実施許諾契約」を締結し商品化 ・平成23 長崎県 産業労働部より「新事業分野の開拓を図るもものとして認定」(地方自治法施工規則第12条の3の2の第1項の規則に基づく認定) 「セイフティプロ フロートカバー」  ◎防汚対象物への直接塗布ではなく、防汚処理を施したメッシュ素材を防汚対象物へ接触させる事(間接的に浮体をカバーする 事)で、フジツボやイガイなどの海棲生物の付着を高い確率で防止出来る技術を活用した商品です。 ◎薬剤や重金属などの化学的忌避効果ではなく、シリコンの物理的撥水効果(付着強度の軽減)により付着を防御していますので、溶出海底への沈殿堆積が無く、海洋環境に優しい防汚技術です。特に環境調査用ラフトや貝類養殖に最適です。 ◎メッシュ状なので海上での設置交換が容易です。 ◎付着物除去による二次産廃が発生しません。 ◎高水温時の有機付着物落下(イガイの大量斃死)による海底環境を高い確率で維持・保全します。 ◎防汚吊線、防汚垂下物収容器に加え、筏浮体自体も防御する事で、環境調査用ラフトに垂下した「各種センサー」や「データロガー」などへの浮体から落下した付着物の増殖などを,高い確率で防御可能となります。計測データ精度の向上と浮体施設保全のメンテナンスの軽減などが期待出来ます。また、同様の効果は、成長が望まれる時期の養殖用二枚貝沖出し筏の防汚対策には特に有効です。 PE素材のメッシュを浸漬防汚 防汚対象物へ防汚メッシュを接触 直接塗布と同様の防汚効果を発揮 従来の防汚塗料(薬剤による忌避と溶出による新塗膜形成)は、塗膜が溶出消耗すると防汚対象物への付着が始まる。 〇「高密度中間育成装置」FLUPCYへの防汚施工 ヤンマー造船株式会社 商品統括部海洋機器推進部(現ヤンマーマリンインターナショナルアジア株式会社) ヤンマー株式会社 中央研究所 バイオイノベーションセンター マリンファーム 従来は「中間育成装置」への防汚処理は困難(忌避剤を含む防汚塗料は生産物に有害)であったが、物理的な撥水性による防汚メカニズムを活用した生物に安全なシリコン系防汚塗料の開発により、汚損生物の付着防御が可能となった。 中間育成時の二枚貝生産に使用する為、従来の忌避物質による付着防止メカニズムでの防汚処理は困難であった。 従来は「外部表面」への付着除去や「内部水路・ポンプシステム」への通水阻害復旧などのメンテナンス頻度が高い。 非溶出タイプの次世代型付着防止塗料セイフティプロHB(自社開発)で防汚施工可能となった。 塗装面への生物付着強度が低減されるので、付着物の成長と共に自重と水中抵抗で自然な剥離落下を繰返す。 〇「水産コンテナ」のデッピングによる防汚施工と防汚効果の比較(4カ月) 養殖に使用する育成用の樹脂製コンテナに シリコン系防汚塗料を塗布する事で、物理的撥水性を 付加し、収容器表面へのフジツボなどの幼生付着を高い確率で防御する事が可能となりました。 PEコンテナ(トリガイ) ヤサイ篭(アサリ) BST(マガキ) SEAPA(マガキ) PEコンテナ(タイラギ) PP収穫篭(タイラギ) 〇「ラッセル網篭」のデッピングによる防汚施工と防汚効果の比較(4カ月) ラッセル撚糸網篭への「含浸」施工する事により、貝に安全な物理的撥水性による防汚効果を付加する事が可能となり、貝に負担となる夏場高圧洗浄などを実施しなくても長期間の通水性が確保出来るようになりました。 防汚処理(デッピング=ドブ漬け) 左:防汚 有り 右:防汚 無し 左:防汚 有り 右:防汚 無し マガキ種苗中間育成篭(餌料環境の良い海面近くに垂下すると、太陽光が到達するので珪藻類の付着繁殖で目詰まりが激しい) 〇樹脂製「水産コンテナ」への防汚施工(刷毛塗) ポリエチレンなど高分子化合物表面へのシリコン塗料の塗布は、防汚対象表面の自己潤滑性が高く、剥離し易い為、樹脂専用のプライマーを開発する事で、上塗防汚剤の接着性を高め、剥離し難いシリコン塗面を形成出来る様になった。 シングルシード カキ養殖用 樹脂製コンテナの外部付着物防御にセイフティプロHBを刷毛塗にて塗布。 導入初期は樹脂表面に自己潤滑性が高く付着物が付き難いが、経年すると損壊生物の付着基盤として機能を始める。 導入初期は光達に起因する付着藻類の成長は早いが、降雨期などの比重低下の浸透圧差で藻類付着は障害となり難い 防汚処理 有り部分 防汚処理 有り 防汚処理 有り 左:防汚 有り  右:防汚 無し 左:防汚 有り 右:防汚 無し 左:防汚 有り 右:防汚 無し 防汚処理 無し部分 防汚処理 無し 防汚有り アカガイコンテナ 〇樹脂製「海面養殖筏 フロート・ロープ」への防汚施工(刷毛塗) フロートへの防汚 フロート 防汚 有り 4ヵ月後 防汚施工後筏組 左:防汚 有り 右:防汚 無し 幹綱ロープへの防汚 フロート 防汚 無し 4ヵ月後 養殖筏 幹綱 フロート 防汚 無し (年数回のフジツボ・イガイ・褐藻類の付着除去作業が必要) 養殖筏 幹綱 フロート 防汚 有り (フジツボ・イガイ・褐藻類の付着は防御、付着除去作業が不要) 上:防汚 無し 下:防汚 有り 防汚施工 無し ( フジツボ・イガイ・褐藻類が付着し成長) マガキ垂下養殖で使用する2本撚りロープ(タイコー社製 牡蠣一番)を防汚施工後3カ月、ロープへの付着物が確認出来ない状況 ホタテ貝殻を使用した(フジツボ・イガイ・褐藻類の付着)防汚効果比較試験 6ヵ月後 〇外網の防汚処理による二次的効果「篭内生産物への付着防御」 養殖カゴの網地を防汚する事で、通水性を確保(餌料は通過)しながら、カゴ内の流速を人為的にコントロール出来るようになり、付着時の「流速」に選択性の有るフジツボ幼生の忌避する流速環境を作出する事で、カゴ内の生産物外殻表面へのフジツボ幼生付着を高い確率で防御する事が可能となりました。化学的な忌避物質の使用ではなく、生物の嗜好性を理解し、助長する事で、自然環境に優しい付着生物防御を達成しています。 好適付着流速をコントロール アコヤガイ マガキ(Crassostrea gigas)付着痕無し ヒオウギガイ 左:未処理篭 右:防汚篭育成 〇離型剤効果による育成 コレクターへの強制付着(貝自らの移動拡散を促進) 防汚かご内に付着器と基質を配し、貝の付着嗜好を利用する事で、貝の分散付着と潜砂安定を促し、質の高い貝を生産する。 防汚塗料の「物理的な付着防止効果」 と種苗の「生物的な付着嗜好」 (成長に伴い、より硬い基質への付着を好む)を利用して、剥離 採取など人手に頼らないで、種苗自らの拡散行動を助長する事で、より硬く安定出来る分殖器である杉葉( ブラックリーフなど)への移動拡散を促し、種苗育成時の歩留まり向上と成長の平均化を促す。 アカガイ(Anadara broughtoni) 付着器比較(強制付着) 付着器(PEロープ) 分殖器(天然杉葉) 付着器(遮光ネット70%) 付着器(シェルベース) 分殖器(猫除けシート) 付着器(キンラン) 付着器(ブラックリーフ) 分殖器(セパレーター) 工事中 ※ 国立研究開発法人 水産研究・教育機構:「海洋生物の付着防御用器具」特許第5521154号 「特許実施許諾契約」中

  • 会員ページ | 株式会社 西海養殖技研

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  • 養殖技術 | 株式会社 西海養殖技研

    養 殖 技 術 「養殖産業の課題」 ①計画生産(生産実態の把握:粗放的養殖➡集約的養殖:生産量および品質のコントロールと表示基準の確立) ②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化) ③経費圧縮(種苗単価の低減:生産性向上:選抜付着と付着物防御効果を活用) ④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えた品質の国際規格化) 流通的見地から養殖業に求める供給体制 「産地の生産者と連携した、新しいサプライチェーン構築」 実証事業例の紹介 「先端農商工連携実用化研究事業」 課題名-「シングルシードカキ養殖法・流通の高度化によるかきオールジャパンブランドの確立」 経済産業省 中国経産局 2012 (株)西海養殖技研、 広島県、ヤンマー(株)、かなわ水産(株)でコンソーシアム 〇 生産性向上 (Productivity improvement)  養殖生産において、生産性向上の必須要件となるのは、生産物のサイズ規格の標準化技術である。種苗段階から「形状選別機」でサイズ分けし、サイズ毎に「選別育成」する事で、生産規格の平均化を実現し、出荷時に「サイズ別」で「重量選別」する事で剥身せずに生きたままの状態で「身入り選別」が可能となり、規格外の不良品は生きたまま「再生産」に廻す事が可能になるので、最終的な出荷効率が高くなり、高い養殖生産性の向上が実現する。 シングルシード 量産システム(形状・重量・グレーディングによる生物生産手法) 形状選別(形・サイズ) 形状・分級機 サイズ選別(大中小) サイズ別に育成 重量選別 重量・分級機 同一サイズなので殻付きのまま身入り度を判別可能 エラー品を再生産する事が可能で高い生産効率向上に寄与する ※ 殻付き牡蠣(生貝)の生産において、従来困難であった品質(身入りの精度)確認を剥身せずに達成可能となった 「数量」「質」共に不明な(粗放的)カルチベーション+裸吊り ホタテ貝殻に付着した「連」の状態で竹(コンポーズ)筏から垂下する養殖方法。 人工採苗による種苗生産 竹筏から連で垂下 ホタテ付着板で連組 貝殻に付着したまま成長 養生 機械による脱塊 厚種 密植状態 手作業による脱塊 ※ 問題点: ・「量」養殖実数の把握が困難( 養殖初期段階の食害 ・ 波浪時の脱落 )➡ 計画生産が困難 ・「質」付着状況に起因する外観および肉質の統一性が低い ・「手間」ホタテ板からの脱塊作業に手間がかかる ※ 出荷時まで養殖実態の把握が困難で計画生産性が低い 「数量」「質」共に明確な(集約的)シングルシード+防汚篭育成 一粒ごとにセパレートした種苗段階から、収容器に入れ、垂下する養殖方法。 FLUPCY 育成 殻体成長を優先 左殻は下 右殻は上 カラム内で高密度飼育 セパレート養殖 形状の平均化 篭養殖でリンペン成長 高密度でも集塊しない 形状選別後定数化 初期のキャップ形状形成 上下の整合性で固着無し 供擦りを必要としない ※ 問題点: ・牡蠣類は収容器の中で貝同士の付着により「集塊」を形成するので、物理的な成長阻害を起し易い ・種苗単価が高価な為、生産歩留まり次第では養殖初期段階から採算割れを起し易い ・収容器が必要な為、余分な資材償却経費が掛かる。 〇国際流通規格 (International Distribution Standards) 「国際流通に適した規格表示可能なマガキ」 ・急速冷凍:IQF( Individual Quick Frozen )ラインの構築 従来の緩慢冷凍 (Giftbook Quick Freezing) に比べ、食品細胞の破壊を抑制、鮮度維持に有利 ・異物混入検査(Contamination inspection )の前処理システム構築 ※ 生産ライン上の異なるメーカーの検査機器の処理スピードの同調(シンクロ)と搬送システムの構築が重要 搬入システム クリーンルーム化 IQFトンネルフリーザー 投入風景 異物検査装置 フリーザー制御盤 異物検査制御盤 セパレーター シンクロ装置 搬送機 重量選別機メーカー IQF重量選別機(供給装置付)150個/min×2乗 18,000個/h 選別(5ランク+規格外)DSG5500W-5R-P400-4K3-YAF07-HP 〇 新商品開発 (New Product Development) 「一口岩牡蠣・夏牡蠣」(従来品と競合しない新商品を安価に生産供給し市場を拡大) ・岩牡蠣の既成概念からの脱却➡小型=養殖期間の短縮=生産性向上➡真牡蠣と同価格帯で市場参入 ・既存の岩牡蠣(大型)との競合回避➡春で終了の真牡蠣の延長商品➡夏牡蠣食市場を新規形成 ・シングルシードにより計画生産及び安定供給形態を構築➡商品流通の「量」が確立 ・独自のグレーディング・キャップ形状により、均一性の高い養殖を実現➡商品流通の「質」が確立 (天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) ・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード ・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現 ・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現 ・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件 工事中 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。

  • 種苗生産 | 株式会社 西海養殖技研

    種 苗 生 産 〇 種苗生産 (Seed production) 「カキ養殖の課題」 ①計画生産(生産量および品質基準の確立:粗放的カルチ養殖➡集約的シングルシード養殖へ) ②技術開発(貝:選抜育種による優良品種作出・専用収容器および付着物対策と省力化) ③経費圧縮(種苗単価の低減:カキ礁の特性であるカキ類の選抜付着と付着物防御効果を活用) ④市場開拓(新商品開発と国際流通を見据えたカキ品質の国際規格化) (天然採苗による安価な自家生産のシングルシード種苗と養殖初期からのグレーディング) ・カキ礁➡劣化ホタテ貝殻で天然採苗➡防汚篭内で自ら剥離(省力化)➡疑似シングルシード ・食害防止網篭育成➡大小選別(機械篩)➡計画生産を実現 ・生産物の現状把握=準工業製品的な計画生産性➡「量と質」の明確化➡計画流通の実現 ・国際流通には価値観共有の為の明確なグレーディング規格構築が必須要件 佐賀県鹿島市沖のカキ礁への試験採苗器設置状況と種苗回収状況 2011 協力参加 ※ 本件照会先:独立行政法人 水産総合研究センター 経営企画部 広報室 「カキ礁天然採苗コレクター」設置図 ○コレクター ホタテ貝殻80枚を一連 全長80cm 100連8,000枚 鋼線縫い ○連結方法  連は6mmクロスPEロープ、幹綱は18mm三つ打ちPEロープ 1m間隔、幹綱全長100mを指定場所に重ねて設置 ○設置方法  PEフロート1尺玉 (必要であれば簡易浮標灯) *カキ礁水深2~3m時のコレクター設置回収を想定し、省力化を目指す。 カキ礁(有明海) 【調査の背景】  3月11日に発生した東日本大震災は,地震直後の大津波によって北海道から九州の広い範囲で水産の現場に甚大な被害を与えました。 中でも震源地に近い岩手,宮城両県のカキ,ワカメなど養殖漁業は,海上ならびに陸上施設の大部分が流出・破壊されたため,壊滅的な状況となりました。一方,宮城県はカキ養殖用の種苗シェア約9割をしめる一大産地であったため,影響は被災地だけにとどまらず,全国各地の養殖現場では次年度以降の種苗確保が緊急かつ大きな課題となりました。西海区水産研究所では有明海を重要な研究フィールドとしていますが,この海域の奥部には日本一の面積を誇る干潟に加え,およそ1,000平方キロメートル(東京ドーム21個分)にも及ぶカキの群落(カキ礁:図1)が広がっています。私たちは,これまでカキ礁の環境浄化機能や多様な生態系に係わる役割を調査・研究してきましたが,この度の震災で生じた養殖カキの種苗安定確保に向けた課題に対応するため,①カキ礁における安定採苗手法の開発,および②得られた種カキの養殖用種苗としての評価について試験を実施しました。 【試験の内容・特徴】 1.試験①:カキ礁における安定採苗手法の開発 1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間) 2)実施場所 佐賀県鹿島市塩田川河口カキ礁 3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社 4)結果の概要 ・天然種苗コレクターとして多く用いられるホタテ貝殻をカキ礁の上へ直に横置きで100連設置した。 ・100日後にはホタテ貝殻1枚あたり50個以上のカキ種苗(1~2cmサイズ)を採苗できた。 ・横置きのコレクターにはフジツボやイガイなどの動物性付着生物がほとんどつかず良質の種苗が得られる。一方,縦に設置した場合はカキ以外の生物が多量に着生する事を確認した。 ・カキ礁での採苗は一昨年より3回実施しているが,毎年安定した結果を得られた。 2.試験②:得られた種カキの養殖用種苗としての評価(中間評価) 1)実施日時 2011年5月28日~9月5日(100日間) 2)実施場所 長崎県平戸地区カキ養殖場ほか5地区 3) 協力機関 (株)西海養殖技研 ほか西九州地区貝類生産研究グループ8社 4)結果の概要 ・2010年夏季にカキ礁で採苗され、1年間カキ礁上で養生されたカキ種苗を4月中旬受入と5月下旬期受入の2期に分けた養殖試験に使用した。 ・水温上昇した夏場に成長が一時停滞,これまで大きな問題となっていた宮城県産の種苗で発生する大量死亡(50~60%)は殆ど認められない。 ・宮城県産の種苗では,殻体成長は早いわりに、産卵後の夏場以降の回復と身入りが遅い傾向があり,地域によっては需要が見込まれる年末期の販売には身入りが間に合わず出荷時期が翌年の春までずれ込む事が報告されている。今回の試験地域では、夏場の殻体成長は遅く小粒ながらも高い生残率と産卵後の夏場以降の回復と身入りが早いことが報告されている。 ・今後,秋~春の出荷時期に再度宮城県産の種苗と成長度(個数/㎏),生残率(個数/付着板),身入り度(肉重量/総重量)等を比較する。 ・さらに今年採苗した種苗を秋以降に養殖試験に使用し,成長度,生残率,身入り度等を比較する。 【成果の活用】 1.養殖用カキ種苗の安定的で多様な入手に役立ちます。 2.今まで大きな問題となっていた養殖カキの夏場に生じる大量死亡、販売早期の身入り不足を解消するなどの対策として有効な技術である可能性があります。 3.今後,カキ礁での採苗技術およびそれらを用いた養殖試験を継続していくことにより,カキ養殖で生じる問題を解決し,様々な養殖形態に対応することが可能となります。 小粒ではあるが夏場の斃死が少なく、早期の身入りが期待出来るなど、既存のマガキ養殖とは異なる、新たな市場を形成する可能性があります。 カキ礁にて天然採苗を実施(ホタテ貝殻・樹脂製付着板=脱塊の省力化目的) カキ礁にて天然採苗を実施(種苗コスト削減が目的) ※ カキ礁の特性:①海底から約20㎝まではフジツボの付着が見られない(懸濁質の粒度が関与) ※ カキ礁の特性:②海底から20㎝まではカキ類(マガキ・シカメ)のみが着底付着 カキ礁以外で漁場では「天然マガキ種苗」の養生時に、度々フジツボの大量付着が起きる ◎失敗からの見出し ※ マガキのコレクターとしてホタテ貝殻連をシーズンはずれに入手した処、貝殻表面が粉を吹いた状態の貝殻が納品、漁場で天然採苗後、回収した連を裸吊りで中間育成した際に、付着した種苗の剥離落下が多発(付着強度が低くなっている為か?) ➡ 急遽リカバリーの為に剥離落下する種苗の回収を目的とし、付着貝殻を防汚ネットに入れて育成 ➡ 連の付着稚貝(裸吊り)の中間育成と同様に篭底面から回収した剥離落下稚貝を「シングルシード用の防汚網篭で育成」 ➡ 結果は既存のシングルシード種苗と同様に成長   塩酸処理後に1年放置 天然採苗 回収後の仮吊 剥離脱落した付着板 低比重対応沈下式フラプシー 脱落稚貝を網篭で回収 キャップ形状を形成 疑似シングルシード育成 早期に脱落回収した稚貝の形状は通常(人工採苗)のシングルシードと大差ない 貝殻に残った稚貝は丸篭育成へ 〇天然種苗を「安価」に「疑似シングルシード化」 ※ 天然採苗で疑似シングルシードを安価に得る方向へと発想を転換、ホタテ貝殻を人為的に劣化(塩酸処理後に野外放置して表面劣化)した天然採苗器として使用 ➡ 想定通りに付着した稚貝は成長すると自重で貝殻表面から篭底面へ自然に剥離落下(収容器の底面へ付着するので防汚加工は必須)➡ 近年開発導入が始まった樹脂製付着板より種苗の「付着率」は高く、「専用の剥離機器による剥離」作業および「付着板の再生作業」も不要で、「稚貝育成作業の省力化」と「種苗単価の低減」には有効 工事中 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。

  • 安全性 | 株式会社 西海養殖技研

    安 全 性 防汚剤の「成分」別種類 付着防止剤の「メカニズム」種類 付着防止剤の「メカニズム」比較 「溶出型」化学的生物忌避剤依存 「非溶出型」物理的付着強度軽減 シリコーン樹脂の海棲生物に対する影響 初期生活段階毒性試験 試験区 4分割期 対照区 4分割期 試験方法 使用するシリコーン樹脂の生物に対する影響を確認する為に、アコヤ貝(受精卵、浮遊幼生、付着稚貝、成貝)、アコヤ貝の初期餌料となる浮遊珪藻を対象として様々な試験を実施。全ての試験で、生物に何ら影響を及ぼさない事を確認。 試験結果 シリコーン樹脂を1,000mg/L 濃度で飼育海水に添加、卵割異常は見られない。 試験地 田崎真珠株式会社 養殖本部 あこや研究開発課 急性毒性試験 試験方法 5L水槽中で、アサリ、ヒメダカを飼育し、シリコーン樹脂原体を添加し、試験実施 試験結果 アサリ  :49時間および96時間LC50値は共に1,000mg/L以上であった。  ヒメダカ :49時間および96時間LC50値は共に1,000mg/L以上であった。 試験地 (財)日本冷凍食品検査協会 1)魚類急性毒性試験とは、当該物質の魚類への短期的影響から、生態系への安全性を見ようとするOECDが定めた国際的な試験。 2)LC50値の数値が高いほど,環境安全性高い。 ※一般に100mg/L 以上であれば毒性はないとみなされ、数値が大きいほど安全性が高くなります。 畜毒試験 マダイ 試験方法 シリコン系防汚塗料を塗装した陸上水槽 でマダイを3ヶ月間飼育、マダイ全体をす り潰して、シリコーン濃度を測定。 試験地 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校 ハマチ 試験方法 シリコン系防汚染料で網染めした海上生 簀でハマチを6ヶ月間飼育し、筋内部、 肝部のシリコーン樹脂濃度を測定。 試験地 鹿児島県垂水・三重県尾鷲市 海水溶出試験 試験方法 シリコーン樹脂を塗布した陸上水槽に海水注水、3日後に採水。 試験結果 原子吸光光度法にて海 水中のシリコ-ン濃度を計測 したが、検出さ れなかった。 試験地 国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校

  • 食害対策 | 株式会社 西海養殖技研

    食 害 対 策 〇 食害対策 (Countermeasures against feeding damage) 「食害生物」 ①養殖初期(種苗) ・ 発生時期 と 生息場所 の重なる魚類(クロダ イ・ブダイ・アイゴその他稚魚)・貝類(サツマボラ・ニシ類などの巻貝)・甲殻類(カニ・エビ)による「 種苗貝の 食害」が深刻化 。 アイゴ サツマボラ アミメハギ メジナ ウミニナ アカニシ オヤビッチャ イシガニ ②養殖後期(成貝) ・生息場所の重なる肉食系の魚類(クロダ イ・イシダイ・ブダイなどの成魚)・肉食系の貝類(サツマボラ・ニシ類などの巻貝)・甲殻類(イシガニ)・タコ類(マダコ) による 「成 貝の 食害」が深刻化 。 (高水温や比重低下などによる主要な餌料枯渇に起因) ・ ヒラムシ(扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類)は斃死貝発生時に誘引蝟集し被害大 ・ポリキータ(穿孔性多毛類)は殻体外部の稜柱層剥離部分や外部露出刃先から侵入 クロダイ イシダイ ブダイ ナルトビエイ ポリキータ ヒラムシ 浸透圧差で殺傷駆除(カキ類: ポリキータ・ヒラムシ・サツマボラ) ※薬剤を使用しない、濃塩水と淡水の浸透圧差のみを利用した「環境保全型」の駆除技術 種苗貝段階 マガキ カルチ採苗器 淡水処理(淡水全換水orかけ流し 1時間)500L 30連×10本 成貝段階 淡水 ➡ 濃塩水 ➡ 淡水 浸漬、より大きな浸透圧差を作り出し、短時間で駆除効果を高める 物理的な食害防御(カキ類:クロダイ・イシダイ ナルトビエイなど) 従来方法 「裸吊り」 カルチ方式   イワガキ種苗(人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) 針金通し 沖出し30日目 撚りロープ 沖出し30日目 食害対策 「網篭養殖」の導入 カルチ方式   イワガキ種苗(人工採苗・付着器=ホタテ貝殻) 防汚 「角」 沖出し篭 沖出し後30日目 防汚 「丸」 沖出し篭 沖出し後30日 ※食害対策 注意点「種苗歩留り向上による弊害」 食害防止ネット導入によって、付着盤上の生残数が増加するので、事前に「密植」にならない様に対策が必要となる。 ※従来の食害減を想定した「厚種」でスタート ●「厚種」: 密集して付着 ➡ 成長すると貝同士の重なりが多い ➡ 収穫脱塊時の形状は歪 食害が無、生残数が多「密植」事前淘汰必須 沖出し後 120日目(殻長35㎜)食害無し ※食害防止による密植を想定して、「薄種」でスタート ●「薄種」:事前にタンク内で粗密に付着 ➡ 貝の重なりが無く、成長と形状が改善 ➡ 脱塊時までの成長促進 採苗付着器(ホタテ貝殻) 食害防止網 沖出し後3日目 粗密に見えるが適性密度 (極小サイズでの早期沖出し ➡ 室内飼育期間の短縮 ➡ 餌料環境改善 ➡ 成長促進 ➡ 平均化・大型化) 沖出し後60日 沖出し後 120日 サイズと形状が平均化されている為、脱塊以降の養殖操作性が高い。 対策資材-裸吊用の食害(クロダイ)防止「ネット」 表裏5 貝をオフセットして強制付着、1連×10枚で計100貝を一吊りとして、食害防止ネットでカ バーして垂下養殖。 強制付着 10枚×1連セット 1ヵ月経過 3ヵ月経過 6ヶ月経過 マベガイ養殖においてナルトビエイ食害対策として開発した食害防止ネットをイワガキの クロダイ食害 対策に転用。 対策資材-裸吊用の食害(イシダイ)防止「金網」 イワガキ1年貝を裸吊で沖出し直後、大型イシダイによる食害で全滅、イシダイ対策として金籠で食害防御 粉体塗装金網 10枚×4連 1ヵ月経過 3カ月経過 8ヵ月経過 ヒオウギ天然採苗コレクターの食害防御用に開発したガード金篭をイワガキの イシダイ食害 対策に転用。 対策資材-シングルシード育成篭の食害(クロダイ)防止「防汚網篭+防汚食害防止網蓋」 イワガキ種苗(人工採苗)イワガキが網篭に付着しない様に網篭をシリコンで防汚処理 フラプシー育成 60日育成 90日育成 150日育成 対策資材-アカガイ種苗の食害(アイゴ)防止「食害防止防汚外網」と「沖出し篭用 防汚網蓋」 ※浮遊幼生着底初期の極小サイズでの早期沖出しが目的。 「放流事業成功の必須条件」:①絶対的な放流量 ②大型サイズでの放流 ③持続可能な安価な生産コスト 〇陸上飼育期間の短縮が生産数向上の最大命題(飼育期間中は大量の餌料が必要➡飼育餌料の生産力=種苗生産能力) 〇早期沖出しの弊害:食害魚の繁殖期と重なれば防御網内に侵入する稚魚も小さいので、防御網内で食害しながら成長 ※食害稚魚の駆除:推奨は篭替え 短時間の干出は有効だが死魚の除去が必須 防汚 極小目合い外網 沖出し篭+食害防止蓋 篭内部で食害魚も成長 付着藻類が食害を誘引 対策資材- アサリ種苗 食害防止用「被せ網」(ワンオフ品) クロダイ対策 ※食害防止被せ網へアオサなどの藻類が付着繁殖すると、降雨期に比重低下で白腐れしたアオサが海底表面に密着し、物理的密閉を起こし、酸欠による大量斃死貝に繋がっていたが、網地に貝に無害なシリコン塗料を含浸する事で付着防御が可能となり、アオサが付着した被せ網が原因となる斃死を軽減する事が可能となった。 防汚PEラッセルネット 防汚PEゴルフネット 設置性と耐久性とリサイクル性を高めた加工品 被せ網の構造改良により、防汚再生、設置簡素化、耐久強度を含め、リサイクル性を高め、導入コストが回収し易い。 対策資材- タイラギ種苗 侵入防御用「楯網」(ワンオフ品) ナルトビエイ対策 ※ノリ漁場と隣接する為、網の付着物対策には、「化学的」な忌避剤を使用しない事が条件、弊社独自の「物理的」な撥水性を持ったシリコン塗料を含浸させる防汚技術を転用し、漁場環境の保全に配慮しながら、 付着物抵抗による波浪時の網の倒壊防止 が対応可能となった。 対策資材- 食害防止用 防汚処理 「網蓋」例 対策資材- 食害防止用  トリガイ・アカガイ・アサリ・サルボウ  工事中 ポリキータ(穿孔性多毛類)侵入による症状例 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 テキストです。ここをクリックして「テキストを編集」を選択して編集してください。 ヒラムシ(扁形動物 渦虫綱 多岐腸目類)による食害 扁形形状を生かし、開口部分から内部侵入し、内部組織を直接食害 遊泳能力が有り伝播拡散力が大きい ポリキータ(穿孔性多毛類)+稜柱層剥離によるブリスター

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